Part 10|磯崎恵里子・嶋津晴美

RECONSTRUCTION
April 6[Tue]—10[Sat], 2010

磯崎恵里子


 600× 1100mm/帆布、MDF


スチレンボード / サイズ可変






解体と構成


四角の画面は折り紙の形、その中に点在する形は紙を折ってできた鳥の像から選択されている。一方、壁に配置された像を見てみると、先程の画面に集約されていた形がバラバラにされpieceとなって新たな像を結んでいる。個々の関係によって生じる線や空間。pieceを置く一手が次の一手を生む。磯崎は解体と構成を繰り返す、元の形を変容させ新たな世界を呼び込むために。(H.S.)




嶋津晴美























《A part of the Earth B201007》
410×530mm/パネル、蜜蝋、ダンマル樹脂、顔料 



《A part of the Earth C201001》 
450×290mm/パネル、蜜蝋、ダンマル樹脂、顔料 


《A part of the Earth C201002》 
440×410mm/パネル、蜜蝋、ダンマル樹脂、顔料
  


《A part of the Earth C201003》 
257×182mm/パネル、蜜蝋、ダンマル樹脂、顔料 


《A part of the Earth C201004》 
182×257mm/パネル、蜜蝋、ダンマル樹脂、顔料


《A part of the Earth D201001》 
257×182mm/ パネル、蜜蝋、ダンマル樹脂、顔料






「 」のうち


色のついた蝋を何度も融かしては固め、それを削る。断面からは嶋津が重ねた手順をうかがい知ることができる。上から蝋を重ねたり、下の層が浮かびあがったり、時間の層を行き来して画面はつくられる。作品を鑑賞する。蝋を固体状にするまで温度が下げられなければ、蓄積された時間の層はどろりと融けて、終にはただの蝋に戻る。作品が成立するという状況は、あらゆる選択肢のうちの一つに過ぎない。(E.I.)




[テキスト]   磯崎恵里子(E.I.)/島津晴美(H.S.)