Part 9|申栽和

-absence-
March 30[Tue]—April 3[Sat], 2010
















左より、
1:《Untitled》 2009年/150x200mm/ボールペン、ケント紙
2:《Untitled》2009年/300x130mm/ボールペン、ケント紙
3:《Untitled》 2009年/1870x1330mm/ボールペン、ケント紙
4:《Untitled》2009年/1189x841mm/ ボールペン、ケント紙


右:《Untitled》2009年/1350x2300mm/ボールペン、 ケント紙







左より、
1:《Untitled》2010年/1350x1550mm/ボールペン、ケント紙
2:《Untitled》2009年/直径300mm/ボールペン、ケント紙
3:《Untitled》2009年/250x167mm/ボールペン、ケント紙
4:《Untitled》2009年/300x300mm/ボールペン、ケント紙




《Untitled》
2009年/1350x2300mm/ボールペン、ケント紙

 

 
《Untitled》
2010年/1350x1550mm/ボールペン、ケント紙




 


「回れ回れ ぐるぐる回れ」


どうしても近くによって、線を目が追う。回転する線はどこまでも続く運動だ。じっとみていると小さな虫になって絨毯の中に顔をつっこんだような錯覚さえある。
シンジェファは数本のボールペンを回転させながら具体的な物を描く。描かれる物と実際に描かれた物とのずれの中に、鑑賞者は一人ひとり違うイメージを見る。
もう一度見つめる。黒いぐるぐるは目から頭、やがては体全体にまで広がる。見ることで絵に所有されてしまう。 蜘蛛の巣につかまった蝶のように。(N.Y.)






[テキスト] 山﨑成美(N.Y.)