Part 2|辻可愛・前田瑠絵・山田俊二

between pieces
February 9[Tue]―13 [Sat], 2010
February 9[Tue]―13 [Sat]辻 可愛



《flat or bumpy》


《flat or bumpy》
綿糸、レーヨン糸/2950mm x 550mm


「表裏の糸、感じる皮膚」
 
表編みと裏編みによって形作られる編まれた装身具は、個人の表裏を表した皮膚のようだ。
ときには裏が表になり、表が裏になる。しかし表も裏も同じ一本の糸からなっているのである。
その表裏の間で世界とその存在はまた編まれていて、それらは相互に感じることで確かめ合えている。
もし感じることができないとしても、世界とその存在は結局表裏一体の一本の糸から編まれているのである。(T.M.)






前田 瑠絵



《世界、もしくはわたくしという現象
 直径500mm/紙、クーピー

同じ形に織られたkamiたちはひとつの全体をつくるために統合され、
宙に浮いた状態で展示されている。
しかし、kamiに刻まれた幾重もの折り目ははそれらが違う形に織られていたことが,
塗りわけられた色はその違う形の規則によるものだといえる。
折り目、色彩のパターン、にはどれひとつ同じものは観察されない。
ここには確かに理想が刻印されている。(S.Y.)







山田 俊二


 
《関与したこと、できないこと》420×420mm/ファスナー、テキスタイル(5作品共通)


「表と裏が隣り合う立体」 
くっつけて、ひっくりかえし、のぞかせる。
横断するファスナーは正方形の布にこれを可能にした。
各々違うパターンで取り付けられたファスナーは表と裏をつなげ、
もう一つの空間を立ち上げた。
表や裏が隣り合い、それが言葉 でしかないことを改めて考えさせる。
媒介によってぺらぺらの平面も入り組んだ立体になり得る。
逆に入り組んだ立体も展開図は単純な平面 だったりする。(K.T.)



[テキスト]  辻可愛(K.T.)/前田瑠絵(T.M.)/山田俊二(S.Y.)